よくある法律相談 Q&A

債務整理 編

借金の返済に困ったときにどうしたらいいですか?
借金問題の解決方法として,債務整理という法的手段があります。
債務整理とは何ですか?
債務整理とは、交渉や裁判手続によって借金などの債務の負担を軽減し、あるいは免除する法的手続をいいます。
債務整理とは具体的にどういう手続をとるのですか?
個人の債務整理の場合、具体的には、任意整理・特定調停・自己破産・個人再生の4つの手続が中心となります。状況によっては、消滅時効の援用や相続放棄などの方法をとることができる場合もあります。
任意整理とは何ですか?
裁判所などの公的機関を通さずに、債務者と債権者の間で利息や毎月の支払いを減らしてもらえるように交渉して、債務を圧縮することです。
特定調停とは何ですか?
借金の返済が滞っている債務者について、裁判所に調停を申し立て、債務者と債権者が話しあって、返済条件の軽減等の合意をする手続です。
自己破産とはなんですか?
債務者が借金を返せなくなった場合に、裁判所に申立を行い、財産の処分をして借金の整理をすることです。
通常は、同時に免責許可の申立を行い、残った債務は免除されます。
個人再生とは何ですか?
債務者の返済額を圧縮したうえで、返済計画を立てて3年から5年をかけて債務を返済していく制度です。個人再生手続開始の申立を裁判所に行います。

離婚編

離婚手続には、どのような種類がありますか?
離婚手続には、「協議離婚」、「調停離婚」、「審判離婚」、「裁判離婚」があります。
協議離婚とは何ですか?
協議離婚は、婚姻中の夫婦が話合いで離婚の合意をするもので、法律で定められた離婚原因は必要ありません。
離婚届を役場に届け出、受理された時点で離婚が成立します。
調停離婚とは何ですか?
当夫婦間で離婚や離婚の条件で合意できない場合に、裁判所に離婚調停を申し立てて行う離婚です。当事者と調停委員、裁判官の三者が円満な解決に向けて話合いを行います。
離婚の訴えを起こす前には必ず調停をしなければなりません。
審判離婚とは何ですか?
調停で話合いがまとまらない場合に、裁判所が相当と認める場合に「調停にかわる審判」を行います。審判が行われるのは、実質的に離婚の合意ができていても何らかの事情で当事者の一方が調停に出席できない場合や、離婚自体の合意はできているが付随的条件について合意ができない場合などです。
審判に対しては異議申立ができ、異議を申し立てると審判は効力を失います。
裁判離婚とは何ですか?
調停が成立しなかったとき、離婚を請求する配偶者が家庭裁判所に訴えを提起して行う離婚です。裁判離婚の場合には法定の離婚原因が必要となります。
離婚するときに問題になることは何ですか?
結婚生活の中で形成された財産がある場合、財産分与が問題となります。
また、夫婦のどちらか一方が離婚の原因を作ったときには、慰謝料を請求することもできます。
未成年の子がいる場合は、親権をどちらが持つか、親子の面会交流、養育費の支払も問題となります。
財産分与とは何ですか?
婚姻期間中に協力して形成した財産を離婚に際して分与することです。
財産分与には、夫婦財産の清算としての性格(清算的財産分与)、離婚後の生活維持の費用としての性格(扶養的財産分与)、慰謝料としての性格(慰謝料的財産分与)があります。
慰謝料はどのような場合に請求できますか?
離婚に伴う慰謝料は、離婚によって被る精神的苦痛を慰謝する金銭的賠償です。
慰謝料を請求できるのは、不貞行為、暴力、虐待など相手に有責行為がある場合です。
親権にはどのようなものがありますか?
親権の内容には、未成年の子を身体的に監督・保護すること(身上監護権及び同義務)、未成年の子の財産を管理し、この財産上の法律行為に対して代理したり同意したりする権利(財産管理権)があります。
面会交流とは何ですか?
面会交流とは、離婚後、親権者・監護権者とならなかった親が未成年者の子と面会、交流する権利権利です。
面会交流権は、子の福祉を害することがない限り、制限されたり奪われたりすることはないとされています。
養育費とは何ですか?
養育費とは、未成熟子が社会人として経済的に自立できるようになるまでの間に必要とされる費用です。未成熟子というのは、経済的に独立することが期待できない段階の子どもですので、18歳未満の未成年子とは区別されます。

養育費には未成熟子の衣食住の費用や医療費、教育費などが含まれます。近年、裁判官や家庭裁判所調査官が中心となって作られた養育費算定表に基づいて養育費の額が定められることが多いと言えます。
この場合、父母の収入によって養育費の額がある程度の範囲で決まります。

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